がん検診って必要?

主要死因別粗死亡率の推移

主要死因別粗死亡率の推移
(出典:がん研究振興財団 がんの統計'11)


女性

日本人の死因の1位は「がん」なのね!
なぜこんなに多いのかしら?


医者

「喫煙率の高さ」と、「がん検診受診率の低さ」が関係しているのではないかと言われています。 「がん」の予防にはまず禁煙。そして適度な運動とバランスの取れた食生活など生活習慣を整えていくことが大切ですよ。


女性

たばこは吸わないわ。食事にも気をつけているし、健康にも自信があるから、「がん検診」は受けなくても平気よね。


医者

がんについてはまだ解明されていないことが多いので、生活習慣の改善を心がけたとしても、がんにかかるリスクをゼロにすることはできません。
医学の進歩により「がん」になった方の50%が治るようになりました。特に早期で見つかった「がん」は、適切な治療を行うことで非常に高い確率で治癒します。 「がん」を自覚症状のない初期の段階で見つけるには「がん検診」が有効なのですよ。


女性

生活習慣改善と検診の両方が大事なんですね。

がんに負けない生活習慣

生活習慣

がんを防ぐための新12か条

※喫煙者は1.5倍、3合以上の多量飲酒者は、1.6倍がんの発生率が増加するといわれています。
※肝炎ウィルスによる肝臓がん、ヒトパピローマウィルスによる子宮頸がん、ピロリ菌による胃がんが感染症由来のがんの代表です。

がん検診を受けましょう

 厚生労働省が推奨している「がん検診」(がん検診の効果が科学的に証明されている)は次の5つです。
 がんは初期にはほとんど症状がないため、自分ではがんであることに気づきません。
 自分のために、家族のために、計画的にがん検診を受診しましょう
 ※何か症状のある方は、検診を待たずに医療機関を受診してください。

肺がん検診

胸部のX線撮影を行います。
自覚症状や喫煙の状況に応じて喀痰検査をお勧めします。
40歳以上・年1回

胃がん検診

絶飲食後バリウムと発泡剤を飲んで、
台の上で体位を変えながら胃部のX線撮影を行います。
40歳以上・年1回

大腸がん検診

2日分の便を容器に採取し、提出していただきます。
40歳以上・年1回

乳がん検診

医師による視触診と、乳房のX線撮影(マンモグラフィ)を行います。
40歳以上の女性・2年に1回

子宮頸がん検診

医師により、内診と子宮頸部の細胞採取(ブラシでこする)を行います。
20歳以上の女性・2年に1回

肺がん検診

肺がん年齢調整死亡率の推移

肺がん年齢調整死亡率の推移
(出典:滋賀県HP)

 肺がんは日本人の部位別がん死亡者数の1位で、その数は年々増えています。
 特に、滋賀県の男性の肺がんによる死亡率は全国平均を上回っており、課題となっています。
 肺がんは、罹患数(かかった人数)と死亡数の差が少なく、難治のがんといわれています。 しかし、近年検査の精度が向上しており、小さながんを見つけて早期に治療が始められることが多くなっています。

肺がん検診の受け方

胸部X線検査と喀痰検査の2種類があります。

肺がん検診の受け方

肺がん検診の受け方
(出典:かいつぶり Vol.25)

胃がん検診

部位別がん年齢調整罹患率の推移

部位別がん年齢調査罹患率の推移
(出典:国立がん研究センター がん対策情報センター)

 戦後の食生活の欧米化や冷蔵庫の普及などによって、胃がんによる死亡は年々減少の傾向にあります。
 それでも、日本人男性がかかるがんのトップであるなど、日本は依然として胃がん大国です。
 50歳以上の70%が感染しているといわれるピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃がんの高危険原因とされています。 しかしピロリ菌がいるからといってがんになるわけではありません(がんになるのはピロリ菌感染者の1.7%です)。

胃がん検診の受け方

バリウムを飲んでX線撮影する方法です。

胃がん検診の受け方

胃がん検診の受け方
(出典:かいつぶり Vol.25)

大腸がん検診

部位別がん罹患率の推移と将来推計

部位別がん罹患率の推移と将来推計
(出典:がん・統計白書2004 引用:NPO法人ブレイブサークル運営委員会)

 大腸がん(結腸・直腸がん)は、以前は欧米に多い病気でしたが、日本人にも増加しており、 このまま推移すると2020年には日本人の大腸がんは罹患率は胃がん、肺がんを追い越すのではないかと恐れられています。
 大腸がんは早期にみつかればほぼ100%治癒するといわれています。しかし、初期には目に見えない程度の量の出血が便に混じる程度で、 血便・下腹部痛、便通異常(下痢と便秘を繰り返す)などの自覚症状が現れるのはある程度進行していからです。

大腸がん検診の受け方

大腸がん検診の受け方

大腸がん検診の受け方
(出典:かいつぶり Vol.27)

乳がん検診

年齢別乳がん罹患者数の推移

年齢別乳がん罹患率の推移
(出典:国立がん研究センター がん対策情報センター)

 日本では乳がんにかかる女性は増え続け、20人に1人が乳がんにかかるといわれています。
 早期の乳がん(しこりが2cm以下でリンパ節や他の臓器に転移がない状態)では90%以上の方が治癒すると言われています。
 しかし、30歳から64歳の女性では乳がんが部位別がん死亡原因の1位となっており、子育て中や働き盛りの女性にとって 他人事では済まされない問題となっています。

乳がん検診の受け方

医師による視触診と乳房X線撮影(マンモグラフィ)を併用します。

乳がん検診の受け方

乳がん検診の受け方
(出典:かいつぶり Vol.26)


セルフチェック

乳がん検診は2年に1度になっています。
次の検診までの期間はセルフチェックを実施しましょう。

乳がんセルフチェック

乳がんセルフチェック
(出典:かいつぶり Vol.26)

子宮頸がん検診

子宮頸がんの発症状況

子宮頸がんの発症状況
(出典:国立がんセンター がん対策情報センター、厚生労働省 人口能動調査)

 子宮頸がんは20代、30代の若い女性に最も多いがんです。
 子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウィルス)の一種が子宮頸部に感染することにより発症することが明らかになっています。 原因が分かっている唯一のがんです。
 HPVはありふれたウィルスで、多くは性交渉の時に感染します。性器のまわりの皮膚や粘膜との密接な接触などによっても感染することがあるので、 コンドームは感染を防ぐ有効な手段ではありますが、完全に防ぐことはできません。ですから、性交経験がある女性なら 誰でも子宮頸がんになる可能性があるのです。

子宮頸がん検診の受け方

医師による内診と、子宮頸部から採取した細胞を検査する方法です。

子宮頸がん検診の受け方

子宮がん検診の受け方
(出典:かいつぶり Vol.24)



子宮頸がんワクチン接種

  • 接種対象年齢
     HPV(ヒトパピローマウィルス)は性交渉によって感染することから、性交渉を開始する前の年齢で接種するのが最も効果的だと考えられますが、 成人女性でも接種意義は十分あると考えられており、11~45歳までの女性に予防ワクチンの接種が推奨されています。
  • 接種方法
     子宮頸がんの予防ワクチンは、上腕(肩に近い腕)の筋肉に注射します。発がん性HPVに対する十分な免疫をつくるために、6ヶ月の間に3回の接種が必要です。
  • 主な副反応
     注射した部分が腫れたり、痛んだりすることがありますが、通常は数日程度で治ります。 重い副反応として、アレルギー症状や失神が起こることもありますので、接種後はすぐに帰宅せず少なくとも30分間は安静にしてください。

  • ※現在、国は接種を積極的にはお勧めしていません。接種にあたっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください。

日程・実施場所

お住まいの保健センター(市役所)で検診の日程や実施場所をご確認ください!